ロゴ  大阪府吹田市のゆめたす行政書士事務所

建設業許可・経審・産廃収集運搬許可・古物商許可

産業廃棄物収集運搬業許可を取得前の4つのポイント!

2021/08/19 更新

産業廃棄物収集運搬業許可を取得前の4つのポイント!

1.依頼を受けて産廃を運びますか?

産業廃棄物収集運搬業は、排出事業者から委託を受けて、産廃処理施設や保管場所等まで産業廃棄物を運搬することを業とします。

業とは、「反復継続し、社会通念上、事業の遂行とみることができる程度のもの」と理解されています。
廃棄物処理法では、以下のとおりに定められています。

産業廃棄物の収集又は運搬を業として行なおうとする者は、当該業を行なおうとする区域を管轄する都道府県知事(政令市長)の許可を受けなければならない。

そのため以下のケースでは、産業廃棄物収集運搬業許可は必要ありません。

  1. 排出事業者自らが運搬する場合(自社運搬)
  2. 廃棄物ではない場合
  3. 廃棄物処理法や他の法令で、特別に許可が不要とされている場合

建設現場で排出される建設系産業廃棄物を中間処理施設や最終処分場へ運ぶ場合は、発注者から直接工事を請負った元請業者であれば「産業廃棄物収集運搬業許可」は必要ありません。

しかし下請業者が産廃を運ぶためには、産業廃棄物収集運搬業許可を取得する必要があります。
そして、元請業者と「産業廃棄物処理委託契約」を結ぶ必要があります。

2.産業廃棄物をどこからどこまで運ぶ?

産業廃棄物収集運搬業許可は、排出場所から処分場へ産業廃棄物を、有償・無償問わず他人から頼まれて運ぶ際に必要です。
産業廃棄物収集運搬業の許可は、産業廃棄物を積み込む自治体と、荷降ろし地の自治体両方の許可が必要です。

例えば大阪府の建設現場で発生した産業廃棄物を、滋賀県の中間処理業者に運ぶ場合は、大阪府と滋賀県の許可を取得する必要があります。
産業廃棄物を積んで通過するだけの、京都府の許可は不要です。

ただし政令市で積替保管を有する場合や、1つの政令市のみで収集運搬が行われる場合は、「政令市」も申請先になります。

近畿一円で工事をするのであれば、大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県の許可を取る必要があります。

3.産業廃棄物は中間処理場に直行する?

許可が「積替え保管なし」の場合、産業廃棄物を処分または積替え保管の許可を有する場所に直行しなければいけません。
以下のケースを行うことはできません。

  1. 廃棄物の量が少ないので、ある程度の量になってから運ぶ
  2. 処分場が休業なので、自社の敷地に一時保管する
  3. 積み込んだ産業廃棄物を、違うトラックに積み替える

以上のことをするには、「積替え保管を含む(あり)」の許可が必要です。
積み込んだ産業廃棄物を自社の保管場所に一旦持ち込み、「積替え保管行為」をすることができます。

ただし書類審査だけの「積替え保管なし」と比較して、許可取得のハードルは飛躍的に高くなります。
近隣に学校や病院などの施設がある場合や、敷地に接する道路が狭いと許可されないこともあります。
また近隣住民の同意の取得も、義務付けられたりすることもあります。

周辺に迷惑がかからない離れた市街化調整区域に、保管施設を設けようとしても、積替え保管施設には事務所が必要になります。
建築物が建てられない市街化調整区域では、原則として展開ができません。

産業廃棄物の品目により、粉じん・騒音・悪臭・排水等の対策が必要となります。
用途地域が、「工業専用地域」や「工業地域」に指定された用地を確保することが良いでしょう。

事前に計画用地の自治体へ相談し、自治体の指導に従い事業計画書等を提出して審査を受ける必要があります。

4.運搬する産業廃棄物は?

運搬する産業廃棄物が、どの品目に該当するかの確認が必要です。
排出される産業廃棄物は様々ですから、少しでも疑問がある場合は、あらかじめ許可行政庁に確認すべきでしょう。

現在は取り扱っていない品目でも、将来的に扱う可能性があれば最初の申請時に申請を行うほうがよいでしょう。
後日「変更許可申請」で品目を増やすこともできますが、申請費用等が別途必要です。

5.まとめ

うなずき

産業廃棄物収集運搬業許可を取得前のポイントについて、
まとめてみました。

  1. 排出事業者から委託を受けて、産廃処理施設や保管場所等まで産業廃棄物を運搬するには「産業廃棄物収集運搬業許可」が必要となる。
  2. 産業廃棄物を積み込む自治体と、荷降ろし地の自治体両方の許可が必要になる。
  3. 許可が「積替え保管なし」の場合、産業廃棄物を処分または積替え保管の許可を有する場所に直行しなければならない。
  4. 排出される産業廃棄物に疑問がある場合は、あらかじめ許可行政庁に確認すべきである。

色々な都道府県で産業廃棄物収集運搬業許可を取得される場合は、それぞれの役所に申請書を提出に行くことになります。
かなり手間のかかる作業になると思います。

産業廃棄物収集運搬業許可の取得を検討されているのであれば、専門家視点でお手続きを当事務所は代行いたします!


ページのトップへ戻る