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建設業許可・経審・産廃収集運搬許可・古物商許可

産業廃棄物の20品目とは?

2021/08/19 更新

産業廃棄物の20品目とは?

1.「産業廃棄物」の20種類とは?

工場や建設現場だけでなく、オフィスや学校、病院、商店などの廃棄物も「産業廃棄物」の対象です。
「産業廃棄物」は、以下の20種類に該当します。
13の紙くずから19の動物の死体までは、排出する業種が特定されています。
この業種以外から排出されるものは、一般廃棄物となります。

ただし木くずの「木製パレット」については、特定の業種はありません。
すべての業種から排出される「木製パレット」が、産業廃棄物になります。

品目 排出場所の例 廃棄物の品目例 運搬容器の例
燃え殻
工場・事業所
石炭がら、焼却炉の残灰、炉清掃排出物等
ススなどの細かい粒子状のカスは「ばいじん」になります。火災で消失した家屋の燃え殻は、該当しません。
オープンドラム
フレコンバッグ
汚泥
建設現場・工場・事業所
工場廃水等から排出される汚泥、建設汚泥、下水道汚泥、浄水場汚泥等
オープンドラム
廃油
建設現場・工場・事業所
鉱物性油、動植物性油、潤滑油、絶縁油、洗浄油、切削油、溶剤、タールピッチ等
クローズドラム
廃酸
工場・事業所
写真定着廃液、廃硫酸、廃塩酸、廃リン酸、廃フッ硝酸、廃棄飲料等
ケミカルタンク
ポリタンク
廃アルカリ
工場・事業所
写真現像廃液、廃ソーダ液、金属せっけん廃液、脱脂廃液、剥離液、洗浄廃液等
ケミカルタンク
ポリタンク
廃プラスチック類
建設現場・工場・事業所
合成樹脂くず、合成繊維くず、合成ゴムくず(廃タイヤ含む)、ビニールシートくず等
コンテナ
バッカン
ゴムくず
建設現場・工場・事業所
生ゴム、天然ゴムくず等
合成ゴムくずは、廃プラスチック類です。
コンテナ
バッカン
金属くず
建設現場・工場・事業所
鉄鋼または非鉄金属の破片、研磨くず、金属スクラップ等
金属くず単体は、有価物として売買されるため廃棄物処理法の規制対象外です。
コンテナ
バッカン
ガラス・コンクリート・陶磁器くず
建設現場・工場・事業所
ガラスくず、セメントくず、陶磁器くずなど
コンクリートくずは、製造過程で生じたものです。
工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたものは、「がれき類」に該当します。
コンテナ
バッカン
10
鉱さい
工場・事業所
鋳物廃砂、電炉等溶解炉かす、ボタ、不良石炭、粉炭かす等
オープンドラム
フレコンバッグ
11
がれき類
建設現場
建物の解体等により生じたコンクリートの破片、アスファルト破片等
コンテナ
バッカン
12
ばいじん
ばい煙発生施設・産業廃棄物焼却炉
工場や焼却施設の排ガスから処理されるばいじん
焼却炉等の底にたまる灰や燃えかすは、「燃え殻」です。
オープンドラム
フレコンバッグ
13
紙くず
建設現場・印刷工場・製紙工場
(業種限定)
建設業(工作物の新築、改築または除去により生じたもの)、製紙造業、製本業等から排出される紙くず

PCBが染み込んだものは、業種限定はありません。
コンテナ
バッカン
14
木くず
建設現場・木製品製造業・パルプ製造業
(業種限定)
建設業(工作物の新築、改築または除去により生じたもの)、木材製造業などの特定業種から排出される木くず

貨物の流通のために使用した木製パレット(パレットへの貨物の積み付けのための梱包用木材を含む)、及びPCBが染み込んだものは、業種限定はありません。
コンテナ
バッカン
15
繊維くず
建設現場・繊維工業
(業種限定)
建設業に係るもの(工作物の新築、改築または除去により生じたもの)、繊維工場から排出される繊維くず

PCBが染み込んだものは、業種限定はありません。
コンテナ
フレコンバッグ
16
動植物性残さ
食品製造業・香料製造業
(業種限定)
食品製造業などの特定の業種から排出される固形状の不要物
オープンドラム
17
動物系固形不要物
と畜場・食鳥処理場
(業種限定)
と畜場において処分した獣畜、食鳥処理場において処理した食鳥に係る固形状の不要物
オープンドラム
18
動物の糞尿
畜産農業
(業種限定)
畜産農業から排出されるふん尿
オープンドラム
19
動物の死体
畜産農業
(業種限定)
畜産農業から排出される死体
オープンドラム
20
 上記の19種類の産業廃棄物を処分するために処理したもの(コンクリート固形化物など)

産業廃棄物の定義は、以下になります。

  1. 事業活動によって排出されること
  2. 法令に定める20種類に該当すること
  3. 固形状もしくは液状であること
  4. 放射性廃棄物以外であること

以下の8品目は、建設廃棄物(建廃)と呼ばれています。
建設工事に伴って生じる廃棄物のことです。
建設廃棄物は、工事から排出される産業廃棄物と現場事務所から排出される一般廃棄物に分類されます。
そのため建設廃棄物は、産業廃棄物と一般廃棄物が含まれる概念です。

  1. 廃プラ
  2. 紙くず
  3. 木くず
  4. 繊維くず
  5. ゴムくず
  6. 金属くず
  7. ガラス及び陶磁器くず
  8. がれき類

2.気をつけるべき廃棄物は?

フロンが入っている廃棄物について

フロンが入っているビールサーバーなどを廃棄する場合、フロンに関してはフロン排出抑制法で定めるフロン回収工程管理票の運用によって回収されます。
産業廃棄物のマニフェストと、フロン回収工程管理票の2つの伝票を交付する必要があります。

石綿(アスベスト)の廃棄物について

石綿(アスベスト)は、不燃性・絶縁性に優れ、他の製品と混ざりやすい性質があり、安価に手に入りやすいため建築材料として利用されていました。
しかし吸引すると、肺の奥まで入り込む発がん性物質です。
飛散と吸引をしなければ安全です。
今後も石綿含有産業廃棄物は、大量に発生することが予想されます。

家電4品目について

家電リサイクル法では、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機の4品目が特定家庭用機器として指定され、排出者は家電4品目を廃棄する際、小売業者、製造業者等からの求めに応じて、リサイクル料金を支払うことになります。

家電4品目のうち、「業務用」の家電製品については家電リサイクル法の対象にはなりません。 「業務用」というのは、会社で使用していたものという意味ではありません。

家電メーカーが「業務用」として製造したものか、「家庭用」として製造したものかで判断されます。 排出場所は関係なく、「業務用」であれば産業廃棄物として処理することになります。

専ら物(もっぱらぶつ)について

古紙、くず鉄、空きビン類、古繊維は、廃棄物処理法の制定前から再生利用されるルートがあります。
この4品目のみを再生利用の目的で扱う業者は、処理業の許可を必要としません。
他の廃棄物も取り扱っている事業者は、許可が必要です。

専ら物を扱う場合、マニフェストを交付する必要はありません。
委託量の記録と終了報告は、別途必要になります。

委託契約書は、交わす必要があります。
委託契約書には、「業務終了報告を受ける」旨の記載が必要です。

専ら物の委託先が、焼却や埋立てなどリサイクルに該当しない処分を行った場合は、専ら物ではありません。
廃棄物の処分に該当し、廃棄物処理業の許可を持つ処理業者でなければ委託はできません。

4品目に該当すると、単に許可が要らないというわけではありません。

合わせ産廃について

事業活動で使用したシャーペンなど、オフィスから排出される廃棄物は、産業廃棄物に該当します。
しかし少量のゴミであれば、「合わせ産廃」に該当し、市町村が収集してくれる場合もあります。

3.まとめ

うなずき

産業廃棄物の20品目について、
まとめてみました。

  1. 「産業廃棄物」には、法令に定める20種類ある。
  2. フロンやアスベストなどが入っている廃棄物の取り扱いには、充分注意する必要がある。
  3. 専ら物は、廃棄物処理法の制定前から再生利用される独自のルートがある。

色々な都道府県で産業廃棄物収集運搬業許可を取得される場合は、それぞれの役所に申請書を提出に行くことになります。
かなり手間のかかる作業になると思います。

産業廃棄物収集運搬業許可の取得を検討されているのであれば、専門家視点でお手続きを当事務所は代行いたします!


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