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建設業許可・経審・産廃収集運搬許可・古物商許可

経審のX1(完成工事高)を評点アップするには?

2021/08/14 更新

経審のX1(完成工事高)を評点アップするには?

1.「完成工事高」とは?

X1(完成工事高)は、総合評定値(P点)のウエイトでは25%です。
評点の幅は、最高2,309点~最低397点です。
P点換算で、最高577点~99点です。

建設業者の規模を計るのに、「完成工事高」が使われます。
「完成工事高」とは、工事の売上高のことです。

建設業許可業種ごとに、審査基準日の直前2年平均または3年平均の完成工事高で評価されます。
直前2年平均か3年平均かは、有利なものを選択することができます。
ただし業種ごとに2年平均と3年平均を混ぜることはできません。

複数の業種を受審する場合、最も点数を上げたい業種で、2年平均か3年平均を選ぶことになります。
「元請完成工事高」も完成工事高の選択に比例して、同様に評価されます。
工事種類別年間平均元請完成工事高の点数は、技術力の評点(Z)にも影響します。

完成工事高評点は、直前2年平均または3年平均の完成工事高を、算出式にあてはめて計算します。
算出式の完成工事高上限は1,000億円までにしており、中小建設業者間の差を敏感に反映されるような仕組みになっています。

2.(X1)を評点アップするには?

(X1)は完成工事高ですので、受注量を増大させることで評点アップする項目です。
ただし無理に受注して完成工事高UPを狙うだけでは、経営のバランスが崩れ利益が損なわれる恐れがあります。
中長期的営業戦略を練って、受注活動を行う必要があります。
赤字工事は、評価を下げてしまうことになります。

自社の得意業種を進展させ、独自の強みを磨くようにするとよいでしょう。
また作業効率に優れた機器やシステムの導入、優秀な若い人材を確保することも重要です。

期末未成工事を、「工事進行基準」を採用することで、一時的に完成工事高を増加させることができます。
「工事進行基準」は、未完成の請負工事を工事の出来高に応じて完成工事高へ計上することができます。
利益の前倒しとなるため納税額は増えますが、次期で清算されますので通算では一致します。
長期的に見ると、特段利益が増えたり減ったりするわけではありません。

許可を持っている業種でも、経審を受けない業種に関しては「その他」の完成工事高となります。
そのため評点には、全く貢献しません。
その場合、関連する審査を受ける業種に完成工事高を積み上げることができます。
ただし無制限に積み上げができるわけではなく、関連性がある業種間に限って認められます。

よくあるのは、一式工事(土木・建築)に専門工事(土木系・建築系)を積み上げるパターンです。
積み上げた業種は、受審することはできません。

そして兼業をしている場合は、兼業事業売上高の中に完成工事高への計上漏れがないか見直しをしてみると良いでしょう。
建設資材や住宅設備などの販売を兼業をしており、同時に設置工事をした場合は完成工事高となります。
資材や設備の仕入代金が、設置工事費より高額であっても全てを完成工事高とします。
本来は完成工事高であるのに、設置工事等を考慮せずに販売と捉えていないか確認が必要です。

3.まとめ

うなずき

X1(完成工事高)の評点アップについて、
まとめてみました。

  1. 完成工事高の直前2年平均か3年平均かは、有利なものを選択する。
  2. 中長期的営業戦略を練って、受注活動を増大させる。
  3. 「工事進行基準」を採用することで、一時的に完成工事高を増加させることができる。
  4. 関連する業種に、完成工事高を積み上げることができる。
  5. 兼業事業売上高の中に、完成工事高の計上漏れがないか見直しする。

X1(完成工事高)の評点UPの基本は、受注量を増大させることです。
ただし利益が少ない工事や赤字工事を受注し、財務内容に悪影響を及ぼしマイナスと働くこともあります。
完成工事高よりも利益に重点を置いた、制度設計が必要です。

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