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経営事項審査(経審)の工事経歴書の書き方は?

2021/08/07 更新

経営事項審査(経審)の工事経歴書の書き方は?

1.経審の「工事経歴書」とは?

経営事項審査(経審)の工事経歴書は、経審を受けない場合の決算変更届の工事経歴書とは書き方が異なります。
経審を受けるときの直近の決算変更届で提出する工事経歴書と、経審に添付する工事経歴書には、7割計算というルールがあります。
そして免税業者を除き、税抜きで作成しなければなりません。

経審を受けない決算変更届の工事経歴書の書き方は、「決算変更届の工事経歴書の書き方は?」のページに記載しています。
具体的な項目の説明は、経審を受ける場合も受けない場合も同じので、リンク先を参照してください。

経審を受けるときの直近の決算変更届では、許可を取得している業種すべての工事経歴書を作成します。
経審に添付する工事経歴書は、受審する業種と算入する業種のみを作成します。

2.経審の7割ルールの書き方は?

経審の工事経歴書の書き方順序は、7割ルールがあります。
また各自治体により、細かいところでローカルルールがあります。
大阪府の7割ルールに基づいた、工事経歴書の書き方は以下になります。

  1. 「元請工事」で、請負金額が大きいものを順番に記載します。
  2. 「元請工事」の完成工事高が、元請工事全体の7割を超える額まで記載します。
  3. その際に軽微な工事が10件に達した場合、元請工事全体の7割を超えなくても記載終了してOKです。
  4. 「元請工事」が元請工事全体の7割を超えたら、「元請工事」+「下請工事」を合わせた完成工事高が、完成工事高全体の7割を超える額まで記載します。
  5. その際に軽微な工事が10件に達した場合、「元請工事」+「下請工事」の完成工事高全体が7割を超えなくても記載終了してOKです。
  6. 「元請工事」+「下請工事」の完成工事高が、完成工事高全体の7割を超えたら記載終了してOKです。

軽微な工事とは、下記の場合です。
消費税及び地方消費税を含めた「税込金額」で判断します。

  1. 建築一式工事以外で、500万円未満の工事
  2. 建築一式工事で、1500万円未満の工事
  3. 建築一式工事で、150㎡未満の木造住宅工事

工事経歴書に記載した工事の、上位から3件までの契約書や請求書などの裏付け書類も必要です。
公共工事では注文者の公印が必要です。
無い場合は、通帳のコピーなど入金確認資料が必要となります。

工事経歴書の順序サンプル 例1

全体の完成工事高が7割を超える場合
内装仕上工事の完成工事高総合計30,000千円(税抜)の例

1
A邸天井仕上工事
元請
1,000千円
2
Bマンション内装工事
元請
3,700千円
3
C邸クロス張替工事
元請
2,500千円
4
D店舗改装工事
元請
1,500千円
5
Eマンションクロス張替工事
元請
1,300千円
6
F店舗改装工事
下請
6,000千円
7
Gマンション内装工事
下請
3,000千円
8
Hマンション天井仕上工事
下請
4,000千円
9
I店舗改装工事
下請
12,000千円
10
Jハイツ内装間仕切り工事
下請
5,000千円

まず元請工事の完成工事高合計の7割を超えるところまで、完成工事高が高いものから記載します。
元請工事の完成工事高の合計は、10,000千円です。
7割(7,000千円)を超えるまで、高いものから順番に記載します。
下の例では、合計7,700千円で超えます。

2
Bマンション内装工事
元請
3,700千円
3
C邸クロス張替工事
元請
2,500千円
4
D店舗改装工事
元請
1,500千円

次に元請と下請工事含めて、全体の完成工事高の7割を超えるところまで記載、もしくは軽微工事10件を記載します。
元請と下請工事の完成工事高の合計は、30,000千円です。
7割(21,000千円)を超えるまで、高いものから順番に記載します。
下の例では、合計25,700千円で超えます。

2
Bマンション内装工事
元請
3,700千円
3
C邸クロス張替工事
元請
2,500千円
4
D店舗改装工事
元請
1,500千円
9
I店舗改装工事
下請
12,000千円
6
F店舗改装工事
下請
6,000千円

工事経歴書の順序サンプル 例2

軽微工事10件を超える場合
塗装工事の完成工事高総合計30,000千円(税抜)の例

1
A邸塗装工事
元請
1,000千円
2
B店舗塗装工事
元請
3,700千円
3
C邸外壁塗装工事
元請
2,500千円
4
Dマンション屋上塗装工事
元請
1,500千円
5
Eマンション塗装工事
元請
1,300千円
6
F店舗塗装工事
下請
1,800千円
7
Gマンション塗装工事
下請
1,000千円
8
Hハイツ外壁塗装工事
下請
800千円
9
Iマンション屋上塗装工事
下請
1,100千円
10
J店舗塗装工事
下請
1,200千円
11
K邸外壁塗装工事
下請
4,500千円
12
L店舗塗装工事
下請
900千円
13
Mマンション外壁塗装工事
下請
2,000千円
14
N邸塗装工事
下請
700千円
15
その他塗装工事15件
下請
6,000千円

まず元請工事の完成工事高合計の7割を超えるところまで、完成工事高が高いものから記載します。
元請工事の完成工事高の合計は、10,000千円です。
7割(7,000千円)を超えるまで、高いものから順番に記載します。
下の例では、20,600千円ですので、7割(21,000千円)を超えていません。
しかし、軽微工事10件を達したため、受審ルールに達しています。

2
Bマンション内装工事
元請
3,700千円
3
C邸クロス張替工事
元請
2,500千円
4
D店舗改装工事
元請
1,500千円

次に元請と下請工事含めて、全体の完成工事高の7割を超えるところまで記載、もしくは軽微工事10件を記載します。
元請と下請工事の完成工事高の合計は、30,000千円です。
7割(21,000千円)を超えるまで、高いものから順番に記載します。
下の例では、合計25,700千円で超えます。

2
Bマンション内装工事
元請
3,700千円
3
C邸クロス張替工事
元請
2,500千円
4
D店舗改装工事
元請
1,500千円
11
K邸外壁塗装工事
下請
4,500千円
13
Mマンション外壁塗装工事
下請
2,000千円
6
F店舗塗装工事
下請
1,800千円
5
Eマンション塗装工事
元請
1,300千円
10
J店舗塗装工事
下請
1,200千円
9
Iマンション屋上塗装工事
下請
1,100千円
7
Gマンション塗装工事
下請
1,000千円

3.まとめ

うなずき

経営事項審査の工事経歴書の書き方について、
まとめてみました。

  1. 経審を受けるときの工事経歴書と、決算変更届の工事経歴書には、独特の記載ルールがある。
  2. 経審を受けるときは、免税業者を除いて税抜きで作成しなければならない。
  3. 経審に添付する工事経歴書には、受審する業種と算入する業種を作成しなければならない。

経営事項審査では、ローカルルールなどの決められた書き方があります。
経審手続きは、本業で忙しくされている建設業者さんには大変な作業だと思います。

大阪府の経営事項審査でお困りの場合は、専門家視点でお手続きを当事務所は代行いたします!


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