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「建設キャリアアップシステム」とはなに?

2021/08/07 更新

「建設キャリアアップシステム」とはなに?

1.「建設キャリアアップシステム」の目的は?

建設キャリアアップシステム(CCUS)の活用は、順次進められています。
令和5年度に民間工事を含むあらゆる工事に、建設キャリアアップシステムの完全実施を目指して運用されています。

建設キャリアアップシステムの目的は、少子高齢化の進行に伴い、働き手を確保することです。
技術者のスキルアップが賃金に正しく反映され、建設業界全体の処遇改善に繋げて、将来的に建設業の担い手を確保できるようにと立ち上げられたシステムです。
若い世代の人達に「建設現場で働く技術者になろう!」と思ってもらうための、目に見える形でアピールしていこうということです。

  1. やる気のある技術者の能力を正しく評価し、若い人材や業界未経験者を迎え入れたい狙いがあります。建設業界全体のルールを統一し、人材を適切に評価するシステムです。
  2. 書類作成の事務作業を減らし、管理を効率化するシステムです。

ICカードに技能者本人の情報、資格や社会保険加入状況と現場での就業履歴等の情報を登録・蓄積することにより、見える化を目指しています。
そのため、以下の手続きで管理を行います。

  1. 「技能者情報」、「事業者情報」と「現場情報」をシステムに登録します。
  2. 事業者は、現場にカードリーダを設置します。
  3. 技能者に、自分専用のICカードを交付します。
  4. ICカードで、現場の入退出を行います。

勤怠管理が行われることで、技術者としての経験がデータとして蓄積されます。
建設キャリアアップシステムと連携して、技能水準を評価する「レベル判定システム」があります。
資格や経験でカードの色が変え、4段階に分けています。
この「レベル判定システム」は、6月16日をもって判定受け付けを停止しています。

  1. レベル1:ホワイト 初級技能者(見習いの技能者)
  2. レベル2:ブルー 中堅技能者(一人前の技能者)
  3. レベル3:シルバー 職長として現場に従事できる技能者
  4. レベル4:ゴールド 高度なマネジメント能力を有する技能者(登録基幹技能者等)
技能者のレベル

2.「建設キャリアアップシステム」のメリット・デメリット

建設業界は、建設キャリアアップシステムの登録をしようという流れになっていますが、メリットとデメリットを知っておくべきでしょう。
建設キャリアアップシステムは、技能者・事業者双方にメリットがあるシステムです。

「建設キャリアアップシステム」のメリット
  1. 自社の強みをアピールできる!
  2. 自社で雇用している職人の資格や、職歴をアピールできます。
    ゼネコンにより、全下請け業者に対して登録を強く要請している場合があります。

  3. 従業員や実習生のやる気につながる!
  4. 従業員のスキルアップが目に見えるため、周囲からの評価にもつながります。
    また外国人実習生は、建設キャリアアップシステムの登録を行っていないと、新規で外国人実習生を雇用する事はできません。

  5. 経審の評点値がアップする!
  6. 建設キャリアアップシステムを活用した技能者能力評価が、「経営事項審査」の審査基準に導入されることが決定しました。
    有効活用することにより評点値アップが期待でき、入札ランクが上がる可能性があります。

  7. 事務作業の効率化につながる!
  8. 入退場時間管理が出来るので、事務作業が楽になります。
    また建退協の証紙方式も、建設キャリアアップシステムと連携した電子申請方式に切り替えられる予定です。

特に事業者は、下請業者の社会保険加入状況を正確に把握できることが大きいでしょう。
公共工事で、社会保険未加入の下請業者で扱っていると、元請業者は指名停止処分を受けます。
思わぬ事態を回避するためにも、建設キャリアアップシステムは有効でしょう。

「建設キャリアアップシステム」のデメリット

建設キャリアアップのデメリットとして、登録料などの費用の負担がかかります。

技能者登録料

簡略型登録 → 2,500円
詳細型登録 → 4,900円

詳細型登録は、本人情報、社会保険加入の有無や保有資格、健康診断受診履歴などの登録です。
簡略型登録は、本人情報、社会保険加入の有無などのみの登録です。

簡略型登録は、保有資格の登録が出来ません。
資格は重要な情報ですし、レベル判定システムによってカードの色も変えることが出来ません。

事業者登録料

事業者登録料は、事業者の資本金額をもとに決まります。

資本金 新規登録料・更新料
一人親方 0 円
500万円未満(個人事業主含む) 6,000 円
500万円以上1,000万円未満 12,000 円
1,000万円以上2,000万円未満 24,000 円
2,000万円以上5,000万円未満 48,000 円
5,000万円以上1億円未満 60,000 円
1億円以上3億円未満 120,000 円
3億円以上10億円未満 240,000 円
10億円以上50億円未満 480,000 円
50億円以上100億円未満 600,000 円
100億円以上500億円未満 1,200,000 円
500億円以上 2,400,000 円

管理者ID利用料

1IDあたり → 11,400円
一人親方 → 2,400円

事業者が建設キャリアアップシステムにおいて、事業者情報(現場情報を含む)を管理するために必要となる管理者IDに対する利用料金です。
毎年支払う必要があります。

現場利用料

就業履歴回数1回につき10円

*現場利用料の請求例
20人の技能者が50日就業した場合 20人×50日×10円=10,000円
同一現場で朝と昼休み後に2回入場 1人日×1現場=10円
午前と午後で同一元請の別現場に入場 1人日×2現場=20円

3.まとめ

うなずき

建設キャリアアップシステムについて、
まとめてみました。

  1. 建設キャリアアップシステムの目的は、少子高齢化の進行に伴い、働き手を確保するためにある。
  2. 建設キャリアアップシステムと連携して、技能水準を評価する「レベル判定システム」がある。
  3. 建設キャリアアップシステムは、下請業者の社会保険加入状況を正確に把握できるのが有効である。
  4. 建設キャリアアップシステムは、費用の負担がかかるのがデメリットである。

元請業者からの要請で、建設キャリアアップに登録しなければならないケースもあります。
本業で忙しくされている建設業者さんには大変な作業だと思います。

大阪府の建設業許可でお困りの場合は、専門家視点でお手続きを当事務所は代行いたします!


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